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GROUND & SURVEY

地盤と調査

軟弱地盤とは?

SOFT GROUND

軟弱地盤

軟弱地盤とは建造物の基礎地盤として十分な地耐力(支持力、沈下に対して安全であること)を持っていない地盤であり、一般に軟らかい粘性土、腐植土、緩い砂質土が対象となります。主として沖積平野、沼や沢、山間の谷部などに堆積した沖積層、あるいは埋め立て、盛土などの人工の地盤に多く見られ、私たちの生活圏内には至る所に軟弱地盤は存在します。

もし、
軟弱地盤の上に建物を建ててしまうと、地盤沈下を引き起こし住宅が損傷してしまう恐れがあります。

地盤沈下が起こるメカニズムには、地面の中の水分や空気が関係しています。水分や空気が含まれた土の中からそれらを抜いてしまうと、抜かれた分だけ土の体積が減ります。それによって地面そのものが収縮し、沈んでしまうのが地盤沈下です。

地盤沈下の発生原因として「地下水の組み上げ」や「建物自身の荷重」等があります。「建物自身の荷重」では水分や空気を含んだ土の上に重い建物が乗って圧迫されることで、地面の空気や水分が抜けて起こる地盤沈下で、「圧密沈下」と言います。

また、「地震による液状化」で地盤沈下が発生することがあります。液状化とは、地面を構成する物質のバランスが崩れて発生するものです。通常、地面は土、水、空気、砂で構成されており、これらがバランスよく混ざり合うことによって地面を構築しています。この地面が地震などで刺激を受けると、土や砂など重さのあるものは下に沈み、軽い水や空気が浮かんで構築物が分離してしまいます。
液状化は、特に地面に水分が多い地域で発生しやすく、2011年の東日本大震災では千葉県を中心に、東京湾周辺に甚大な被害をもたらしました。

家を建てる前に土地の状態を知ることが大切です。その土地に合った適切な地耐力調査を行い、地盤状況に応じた適切な地盤改良工事で対策を講じることでリスク回避につながり、大切な家を守ることができます。